心の通う世界



このごろのニュースを見ると、国外でも国内でも、相手を攻撃するような記事が多くて、ギスギスした、いやな世の中だなあ、という感を深くします。私たちの身辺を眺めても、自分は悪くないが、相手が悪いのだというぐち話ばかりで、何だかやるせない気持ちになります。
考えてみると、こういう考え方は、相手を自分の思うようにしたいという勝手な考え方で、結局は自分が腹を立てるばかりで、自分の救いにはなりません。

自分が苦悩していると同じように、相手も苦悩している。自分が精いっぱい善意を持って生きようとしていると同じように、相手もまたそうしている。そう考えるとき、自分の考え方の勝手なことにも気付き、必ずしも相手のみが悪いとは思われぬのではないでしょうか。
そこに、初めて互いに心の通い合う世界が開けてくるのであり、そこにこそ、自他共に悩み、自他共に仏さまの慈悲を仰ぐ世界が開かれるのでありましょ
う。

 
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